新たな年に入り考えること – No.2としての責任と行動2025.1.29 株式会社クリエイティブアローズ 古川 智一
2025年がいよいよスタートしました。本年も宜しくお願い致します。今年も目標を掲げ、新たな挑戦に向かう準備を整えていきたいと思います。
このブログでは、No.2としての役割を再確認し、成果を出すための考え方や行動について考えていきます。
責任を再確認する
私の立場は、リーダーとメンバーの架け橋であり、組織全体を動かす中核的な役割を担っています。
このポジションでは、ただ指示を受けて動くだけでなく、自ら考え、行動し、結果を出す責任があります。特に2025年は、チームの能力を最大化し、個々のメンバーが持つ力を引き出すことに注力したいと考えています。
SL理論で見る私の役割
No.2としての行動を考える上で、SL理論(Situational Leadership Theory – 状況対応型リーダーシップ理論)が非常に参考になります。この理論では、リーダーは状況に応じて異なるスタイルを採用し、フォロワーの成長やタスクの達成をサポートします。
しかし、No.2という立場でこの理論を実践する際には、リーダーである代表との連携が不可欠です。
代表視点では、No.2は単なる補佐役ではなく「組織を次のステージに引き上げる共同責任者」として期待されています。ここでSL理論が役立つのは、リーダーシップスタイルを柔軟に使い分けることで、メンバーを効果的に導き、組織全体を進化させる手助けができる点です。
私自身も、状況やメンバーの特性を見極め、以下のようなリーダーシップを実践していきます。
1.指示型(Telling)
新しいメンバーや経験が浅いスタッフには、具体的な指示を明確に示します。ここでは、代表の考えを正確に反映しつつ、現場の動きを整える役割を果たします。
2.説明型(Selling)
メンバーにやる気を起こさせるために、プロジェクトの目的や背景を説明し、主体的な行動を促します。代表のビジョンをメンバーにしっかり伝えることで、全員が同じ方向を向くようにサポートします。
3.参加型(Participating)
経験を積んだメンバーには、意思決定に参加してもらい、組織全体の知恵を結集します。ここでは、No.2が中心となり、チーム全体の意見を吸い上げ、代表とともに戦略に反映させます。
4.委任型(Delegating)
スキルと自立心が高いメンバーには、信頼して業務を任せます。この段階では、代表とNo.2が共通認識を持ちながら、次世代のリーダー育成に力を注ぐ必要があります。
自らの課題感から生まれた取り組み
私自身、メンバーの成長をサポートする中で、特にミドルリーダー層の育成が必要だと強く感じています。ミドルリーダーは、現場と経営をつなぐ重要な存在であり、彼らの成長が組織全体の成長を加速させます。そのためには、成功体験を積ませる機会を設け、リーダーとしての自信を持たせることが欠かせません。
しかし、現実には彼らが成長を実感できる環境や機会が十分でない場合もあります。この課題感を受け、No.2として以下のような具体的な取り組みを進めています。
・小さな成功体験を積ませる
責任が重すぎる課題をいきなり与えるのではなく、段階的にスキルアップできるようなタスクを設定します。これにより、達成感と共に自信を育みます。
・プロセスを重視したフィードバック
成果だけでなく、そこに至るまでのプロセスにも目を向けたフィードバックを行います。特にリーダーとしての意思決定や、チームの巻き込み方などを評価し、次に活かせるアドバイスを与えます。
・学びと実践の場を提供
内外の研修や他部署との協業プロジェクトを通じて、新しい視点やスキルを学び、即実践できる環境を整備します。
さらに、私自身が代表や会社の想いをそのまま伝えるだけでなく、No.2としての自分自身の意思を持って動くことの重要性を痛感しています。自分の意思が見えないと、周りのメンバーがついてこないという課題にも直面しました。この経験を通じて、いかに自分の考えを示し、それを行動に移すかが重要かを再認識しています。
PM理論から見るリーダー支援
PM理論(Performance and Maintenance理論)では、リーダーの行動を「目標達成機能(P)」と「集団維持機能(M)」の2軸で捉えます。ミドルリーダーを支援する際には、以下のように両軸を意識する必要があります。
1.目標達成機能(P)のサポート
・プロジェクトを成功に導くための具体的な戦略や戦術を提供します。
・ミドルリーダーが課題に直面した際、解決策の選択肢を提案し、判断の幅を広げます。
・定期的な進捗確認とフィードバックを行い、目標に向けた方向性を維持します。
2.集団維持機能(M)のサポート
・ミドルリーダーがチームメンバーと信頼関係を築けるよう、心理的安全性を高める環境づくりを支援します。
・チーム内の摩擦や課題が発生した際に、リーダーが解決できるようサポートし、時には直接介入して調整を図ります。
・成功体験をメンバー全体に共有し、組織としての一体感を醸成します。
新たな年への決意
2025年は、責任を改めて認識し、組織全体の成長をリードする年にしたいと考えています。自ら学び、成長する姿勢を忘れず、メンバー一人ひとりが次のステージへ進むための支援を惜しまず行います。
「成功は偶然ではなく、計画と行動の結果である」という言葉があります。目標を達成するためには、必要なスキルを学び、それを実際の行動に落とし込むことが重要です。
2025年、私自身も率先して学び、挑戦し、チーム全体で成果を出せる年にしていきたいと思います
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!
株式会社クリエイティブアローズ
取締役 古川 智一