黒字企業が社員と密にコミュニケーションを取るワケ2022.2.16 税理士法人SHIP 鈴木 克欣

皆さん、こんにちは。
税理士法人SHIP代表の鈴木です。

経営者の方々は、どれだけ社員とコミュニケーションを取っていますか?
私の経験上、業績の悪い企業ほど、社長と社員の会話は少なくコミュニケーションが少ないと思います。
やはり、会社の数字が悪いと堂々と現状を伝えることができないですし、
何よりも経営に対して自信を持てていない経営者は、社員と話しづらいというのが原因のようです。

では、経営者の方々は、税理士や会計事務所スタッフとどれだけコミュニケーションを取っていますか?
こちらも”NO”ですね。
税理士や会計事務所スタッフは、経理担当者とは話しますが、毎月経営者と会話があるか?というと”NO”です。
その理由は、経営者から「経営の相談をされたらどう回答したらいいか困る」というのが税理士や会計事務所スタッフの本音だからです。
経営者も、「会計事務所に相談しても明確な回答がない」という理由からコミュニケーションを取らなくなります。

現在、コロナ禍において結果を出している企業経営者はどうしているか?
上記とは全く逆の行動をしています。
こういう時期だからこそ、社員と密にコミュニケーションをとり、会計事務所・社会保険労務士・コンサルタントなど
外部のブレーンとも密に会話をしています。

理由は明確です。
こんな状況だからこそ、未来が不安定だからこそ、多くのブレーン(頭脳)が必要だと言えます。
社員や外部ブレーンとコミュニケーションを取っていない経営者は、たった1人で判断をしなければなりません。
最終意思決定者は経営者ですが、その材料となる情報や考え方は、たくさんあれば判断はズレにくくなります。

まず、何から始めるか?
幹部社員と話す時間を持つことです。定期的な毎月の時間を確保することです。
現場や社内を見ている幹部社員がどういうふうに考えているか聞き、経営者としてどういうふうに考えているかを伝える。
トップダウンでは限界があることを受け止め、社員のモチベーションを上げていくためにコミュニケーションをしっかり取ることが重要です。

税理士や会計事務所とも、経営者自ら毎月、直接話すべきです。
質問したことに対して明確な回答がもらえないのであれば、付き合っていく税理士や会計事務所を変更する時期かもしれません。
セカンドオピニオンという選択肢もあります。会計事務所には多くの企業の情報があります。
試算表や申告書を作成する視点しか持っていなければ難しいですが、多くの企業情報をヒントにクライアントに助言することができるはずです。
そういう視点を持っている会計事務所は必ず近くにいるはずです。

SHIPのクライアントにも、素晴らしい企業、素晴らしい経営者がたくさんいます。
成功している方々の”考え方”を、我々はクライアントに伝えています。

現在、結果を出せていない経営者に対して、SHIPがまず質問することは
「社員と会話していますか?」です。

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