男性社員が育休に入りました2022.9.20 税理士法人SHIP 鈴木 克欣

皆さん、こんにちは。
税理士法人SHIP代表の鈴木です。

女性税理士の比率は全体の15%ほど。
年々、比率は高くなってきていますが、まだまだ少ないと感じます。
SHIPでも多くの女性スタッフが働いています。

女性の場合、家事であったり、子供の送り迎えであったり、
仕事をしていく上で、男性よりも時間的制約が多いと感じます。

そのため、SHIPでは、時短正社員であったり、フレックス制度などを積極的に導入しています。
僕の根本的な考えとして、正社員とパートというポジションで仕事に対する「責任感」の大小はありません。
同様に、男性女性で業務内容を変える考え方もありません。

いまの日本において、女性に時間的制約があるのであれば、
組織としてそれに合わせた”働く場”を作っていく意識が求められています。
各自が働きやすい環境をつくり責任感を持って仕事に臨むことができれば、能力を発揮することができます。

そんな中、SHIPの男性社員が半年間の「育休」に入りました。

「6ヶ月間の育休をいただきたいのですが・・・」と言いにくそうに僕に相談してきました。
僕に言うまでに、何度も奥さんと話し合って何が最善か悩んだんだと思います。
彼にとって、半年間、仕事から離れる環境を選択することは非常に勇気のいる決断です。
そして、今月より6ヶ月間の育休に入りました。

もし、僕が彼の育休の相談を拒否したら、彼はSHIPを辞めたかもしれません。
彼や奥様にとって、一番大切なことは、「SHIPで働くこと」ではなく「子どもたちを守ること」だからです。

いつも、SHIPスタッフに伝えていることは、
「仕事は一番ではない」と言うことです。

生きていく上で、この優先順位を間違えてはいけません。
仕事のために家族との時間を犠牲にしたり、自分の時間を後回しにすることは間違いです。
自分の人生や家族との時間を守るために、仕事はあります。
優先順位はいつでも自分と家族が最優先です。

今回、男性社員が育休を選択したことで、女性にとっても働きやすい環境になっていくのでは?と思います。
女性だけではなく、男性も育休を選択できる組織。
そして、男性も女性も同じ責任を持ち、同じ業務をこなし、同じ給料をもらう。
職場では男性も女性も1人の人間として、継続して成長していくからこそ、
未来において「安定」を手に入れることができるんだと思います。

現在、SHIPでは朝7時から出社している者もいます。
月曜日のみ出社にしてあり、火曜日から金曜日はリモートを選択することができます。
時短正社員も選択することが可能で、1日のなかで何時間働くことができるか?
・・を各自で考えています。

これらは、簡単ではありません。
「自由」が増えることは、自己のコントロールの領域が増えます。自分自身を律する必要性が高まります。
自分を管理することができなければ、逆に自由は不便さを増します。
リモート難民は、このコントロールに慣れない多くの人たちが、
早くリモートを解消して出社したいというマインドになります。
この場合、自由ではなく拘束を選択することを意味します。

しかし、この選択は時間的制約が多い女性にとって、「仕事と家庭の両立」という問題が再発することになり、
優秀な女性スタッフを流出することにもなりかねません。
コロナの影響があり、SHIPでもリモート業務を導入したことで、
同時に、「働く」という定義の変化が加速することになりました。

もう、男性だから、女性だからという線引きそのものが古く、
一人のビジネスパーソンとして、適材適所を考える時代だと認識しています。

各自にとって働きやすい環境の中で、自分に適した働き方を選択する。
誰もが責任感を持って仕事と向き合うことで、「やりがい」が生まれると思います。
時代の変化の中で、いまはテクニックではなく、正しい「考え方」を身につけることが重要であり、
仕事そのものへの「やり方」を変化させていかなければならない。

SHIPの働き方への挑戦はまだまだ継続していきますが、
組織としての働き方を押し付けるのではなく、各自がどう働けば、
仕事もプライベートも心地よく続けることができるか?

優先順位は、いつでも自分と家族が最優先です。

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