自分を信じる2023.7.5 株式会社クリエイティブアローズ 乳井 俊文

皆さん、こんにちは。SHIPアソシエイトパートナー、株式会社クリイエティブアローズの乳井です。
今回は、「ビジネスや自分自身の活動に厚みを出す課外活動」をテーマにお話ししたいと思います。

私が課外活動の中でもっとも時間を割いて取り組んでいるのはゴルフです。若い頃はビジネスでいやいや付き合わなければならなかったゴルフ。ゴルフの面白さに気づくことも無く、全く興味がありませんでした。私はもともと動的なスポーツが好きで、学生時代はサッカーに明け暮れ、20歳頃からスノーボードやサーフィンの魅力に取りつかれ、特に起業前は年中真っ黒に日焼けした姿がトレードマークでした。サーフィンは大きな波をアドレナリン全開で乗りこなす快感が、まるで自分自身の恐怖心や自然に勝ったかのような疑似体験を得ることが出来、ビジネスシーンの困難に対する許容範囲も多少は広がっていたのだと実感していました。そんな私が40代半ばを期にゴルフの魅力に取りつかれてしまったのです。何故、そうなったのか?色々と理由があると思います。例えば経済的に多少余裕が出たとか、非日常な空間で自然を満喫する気持ちよさとか、仲間達と贅沢な時間を共に出来る豊かさ、サーフィンのように体力を消耗しないとか・・・。

私の中でゴルフはダーツやビリヤード、ボーリングに近いスポーツだと思っています。本格的にゴルフを始めるにあたり、研修生あがりのプロに出会い、今では私の年下の師匠としてゴルフを教わっています。まずは、相性がとても良い師匠との出会いがあったからこそ私のゴルフ人生が楽しく豊かなものになったのだと思います。

アドレスやグリップの微妙な変化、スイングプレーンやボディーターンの状態は常にチェックしていただき、修正を繰り返して良い状態を維持してくれます。それに加えて、ドローやフェードの打ち分けや、高い球、低い球、スティンガー等の打ち分け等、まるでゲーム感覚のように教えてくれます。

コースマネジメントも大事です。このホールはティーエリアのこの位置からフェードを打った方が良いとか、フェアウェイでもつま先上がりだからドローが強くかかるので、いつもより右を狙うかカット打ちが良いとか、その状況に合わせて多くの考え方を教えてくれます。

2年程経過し、アベレージスコアは85、ベストスコア77、年に数回70台が出るところまで成長する事が出来ました。しかし、不思議な事に今までのスポーツと感覚が全く違うんです。

それは、自分が思い描く完璧なスイングで、ナイスショットが殆ど出ないという事です。練習では曲がらないドライバーもコースでは急に曲がりだしたり、予想しない事が多々起こります。そもそもコースでは練習場の50%程度しか発揮出来ていないと感じる程です。それなのにスコアは良くなっていく。不思議なスポーツだと思います。

また、ここぞというショットを打つとき、例えば残り100ydでグリーンにオンすれば今回のラウンドスコアは70台確定、という時に急に体が動かなくなったりします。そんな時は何も考えず、いつも通りスイングする事だけを考えて望みます。自分を信じて、信じ切った人がナイスショットを打てる、そう思っています。

自分を信じる。実はとても難しいことです。どうしてもミスをした際のイメージが浮かんでしまうからです。そんな時は、敢えて何も考えず適当に打ってみたりもします。

たまにこういう人もいます。ミスショットをする度に自分にプレッシャーをかけてしまう人。焦りがピークに達してスイングすら忘れてしまう人。でもこれも含めてゴルフの楽しさであり魅力です。極限のプレッシャーの中で自分を信じて狙った場所にボールを打つ、運は稀で多くは自分を信じてその1打に望み、確実にやりきったのか、なのだと思います。

以前の山森亮氏のブログで、「ゴルフはビジネスに近い」というテーマのお話がありました。
私も心から賛同しています。

私は「運」を信じていません。何故なら、誰にでもその機会は訪れる訳では無いですし、誰もが掴めるものでも無いからです。自分自身を信じ、努力を重ねたその先にある果実だと思っています。つまり、運は実力という事です。

ビジネスシーンにおいても、まずは自信が無いと前に進みません。社員も取引先もついてきてはくれません。業種や事業規模なんて全く関係ありません。一番大事な事は、何を生業にしているかでは無く、何を成し遂げようとしているかです。その部分を研ぎ澄まし、自信を持つことで豊かさは手にする事が出来るのだと思います。

コロナが明け、社会が動き出しています。一方で地方都市を中心に人口減少は加速しています。マーケットがどんどん縮小していきます。世の中には一定のバイアスがかかっています。最近思うことは、

・現状維持バイアス
・成長バイアス

です。成長しなければならない、という同調圧力が人口減少中の地方都市にも当たり前にあります。本当にそうでしょうか?成長しない道もあるでしょうし、小さく豊かな企業にスケールダウンさせていく方法論だってあるはずです。

これからの道を決めるのは経営者の皆さんです。その決断に自信を持って歩んで頂ける事を願っています。また、自信を鍛えるための仮想シミュレーションとしてゴルフをお勧めいたします(笑)

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