会計事務所は企業の下請けではない2023.10.3 税理士法人SHIP 鈴木 克欣
皆さん、こんにちは。
税理士法人SHIP代表の鈴木です。
先日、SHIPで事務所見学会を行いました。
全国から30名ほどの税理士や会計事務所スタッフの方々にお越しいただき、SHIPの取り組みを話したりやスタッフとの交流を実施いたしました。
実は、数年前、僕がある会計事務所に訪問した時に、そこにいるスタッフさんがとても良い顔をしていて、衝撃を受けました。
こんな雰囲気の会計事務所があるのか・・・と思ったのを鮮明に覚えています。
当時のSHIPはスタッフもよく辞めていましたし、職場も今とは全然違う雰囲気でした。
沖縄の税理士法人ニライさんのような会計事務所にしたいな・・・。
https://niraitax.com/
本気でそう思って、SHIPも様々な改善を行ってきました。
今回、参加された皆さんから当時の僕と同じような「思い」を聞いて、本当に嬉しかったです。
あの時、當山先生と出会い、ニライの皆さんと会えたことで今のSHIPはあります。
昔のSHIPがそうであったように、
「会計事務所は、顧問先企業の下請けであってはならない。」
多くの会計事務所が、顧問先企業の「下請け」になっている現実があります。
「お金を払ってるんだから、これぐらいやってほしい」
「明日までに試算表を作成して、銀行に出して欲しい」
「顧問料を下げてくれないんだったら、他の会計事務所に移るよ」
現場では、こういうやり取りが続けられているのではないでしょうか?
SHIPも以前はそうでしたから、よくわかります。
急に試算表を作成して欲しいと一方的に言われ、スタッフが残業をして作成する。
お金を払ってもらっているので、断ることができない。
・・そして、スタッフは辞めていく。
この一連の流れが「負のスパイラル」そのものだと感じていただきたい。
こういう付き合いをしている企業と会計事務所の関係性から、プラスは生まれません。
我々だけでなく、相手となる顧問先企業にとっても良い結果は生まれないんです。
お金を払っている側が立場が上。
お金を払ってもらってるから、無理を言われても聞くしかない。
この考え方を持ち続けている人と、この考え方を断ち切った人との”差”は大きいです。
どんな人たちと共に仕事をするかで、その組織もそこで働くスタッフの毎日も変わります。
以前、ある企業の経営者がSHIPスタッフを「お前」と呼び、恫喝しました。
こういうタイプの経営者は、代表である僕には強くは言いません。
即刻、SHIPの方から、契約を解除させていただきました。
年間顧問報酬の大きな取引先でしたので、先方からしたら
「これだけ払ってるんだ」という思いもあったでしょう。
もし、あのまま契約を続けていたら、当事者のスタッフは辞めたでしょうし、それを周りで見ていたスタッフも徐々に辞めていったと思います。
これがSHIPの選択です。代表である鈴木の選択です。
税理士法人SHIPはそこで働くスタッフのためにあります。
これは、セミナーやいろんな場所で公言しています。
そして、顧問先である企業とはパートナーでありたいと考えています。
SHIPと顧問先企業はともに成長していく仲間であり、未来の実現のため、ともに切磋琢磨していくパートナーです。
我々は、企業が望む“未来”を共有し、企業が望む“未来”を実現するために存在しています。
この「企業と会計事務所の共通の目的」のため、同じ目線を共有し、GOALへ向けて突き進みます。
どちらが上とか・・その考えそのものが「共通の目的」実現には邪魔になるんです。
bixidをプラットフォームにして、我々も顧問先企業も「現在と未来」をbixid上で確認する。
https://bixid.net/index.html
税理士である僕だけでなく、SHIPスタッフ全員が顧問先企業の実現のため、3人体制でフォローする。
税理士法人ニライさんで僕自身が感じたのと同じように、今度はSHIPで多くの方に共感していただきました。
この経験がひとつのきっかけとなり、人から人へ伝染していく。
コロナ禍では進まなかった「業界の改革」が加速していくかもしれませんね。