未来予測会計2024.4.3 税理士法人SHIP 鈴木 克欣
皆さん、こんにちは。
税理士法人SHIP代表の鈴木です。
先日、ある方とSHIPの取り組みについて話していたところ・・
「クライアントの黒字率82%はありえないです。世の中の中小企業の結果となぜそんなに違うんですか?」
と聞かれました。
実は、第三者からのこういう反応は我々にとっても、非常に参考になります。
これは、会計事務所で働かれてる方や銀行の方々も、黒字率82%という「毎日」を想像してみて欲しいです。
僕の仕事は朝5時から始まります。
報告先の各クライアントの最新試算表データをbixidのなかでCHECKします。
クライアント先の数字は頭に入っているので、bixidでの先月のデータチェックは5分から10分で終わります。
1時間ほどで、7社から10社のデータチェックが終わることになります。
・・・え?5分?
まず、毎月の試算表の数字はおおよそ、頭に入っています。
そして、来月以後の予想もおおよそ、頭に入っています。
そこで、bixidの画面を開き、企業が想定通りの動きをしていれば、チェックは終わる訳です。
ほとんどの企業が黒字着地に向かっていますので、想定通りの動きであれば、そのまま決算は黒字になります。
先日、顧問先の社長からこんなLINEがきました。
社長「今月の売上が当初予想していた3,000万円が5,000万円になりそうです」
SHIP「そうすると、決算着地が変わりそうですね」
社長「はい。節税も含め、修正後の納税額を把握したいです」
SHIP「わかりました。bixidの経営計画を今から確認します。30分後には修正されてると思います。」
社長「ありがとうございます。確認します」
想定通りの動きが共有されているので、「想定外」が起きた時には、迅速に修正をし、修正後の情報をもとに検討を行います。
・・・そんな企業ばかりではないですよね?業績が悪くなる企業もあるのでは?
おっしゃる通りです。
例えば、赤字の企業を黒字にしていくには、改善しなければなりません。
改善には「KPI」を使います。
売上を上げていくのであれば、契約率・顧客単価・リピーター率・・・などの項目をKPIで設定し確認します。
資金繰りを改善するのであれば、在庫回転率・売掛金回収日数・借入金月商倍率・・・などの項目をKPIで設定し確認します。
経常利益を増やすのであれば、主要な固定費の予算設定をKPIで行います。
これらの毎月の行動チェックの結果が試算表を黒字に押し上げていきます。
また、頭に入っているクライアントの数字と違う結果が試算表で出てきた場合、想定していた数字とのギャップを重点的にチェックします。
これは、もちろん下降した場合はそうですが、上昇した場合も同様です。
「予想よりも上昇した」というのも決して良い傾向ではないからです。
・・・予想したよりも上昇したのであれば、いい結果では?
前もって、上昇していくことを想定していたのであれば問題ありません。
想定外の上昇は、ほとんどのケースでその後、反動がやってきます。
想定以上に結果が良かったのであれば、そこには必ず要因があり、その要因をあらかじめ検証しておかないと、後に引き起こる反動に対処できないことになります。
この考え方が「未来予測会計」です。
これが、「黒字率82%の毎日」です。
まず、SHIPスタッフ全員がどんな企業でも黒字になることを信じています。
我々のMISSIONは「すべてのクライアントの黒字化100%を実現する」です。
ただ目指すのではなく、どうすれば実現できるかロジックが存在します。
まさに、この考え方がSHIPの一番の強みと言えます。
そして、これまでの会計の定義を変える「習慣化」です。
月次決算・週次決算・日次決算が当たり前に変わります。
会計事務所のスキル向上により変わるのではなく、bixidなどのシステムの進化が現実にします。
インフラが加速度的に進化することで、我々を取り巻く環境は一気に変わっていくでしょう。
どの分野においても言えますが、環境の変化に順応できるスピードで業績は変わります。
SHIPですでに実施している「会計の習慣化」が黒字率82%という結果を導いているのであればこれからの会計プロフェッショナルの仕事もそちらに変化していきます。
市場の摂理だと思います。
未来を予測していくインフラが整い、想定した範囲内で、毎月の現場が動いていく。
「未来予測会計」はそのチェック機能として、企業・会計事務所・金融機関などがデータを共有する。
そして、多くの企業が黒字化を実現するのではないでしょうか?
次回のSHIPカレッジは、「これからの営業手法」です。
ぜひ、ご参加ください。
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https://www.ship-ac.jp/seminar/1167.html