会計との距離感2024.7.4 税理士法人SHIP 鈴木 克欣

皆さん、こんにちは。
税理士法人SHIP代表の鈴木です。

様々な企業の経営者の話を聞いた時に感じることは、「会計との距離が遠い」ということです。
みなさんは、自分の会社の数字をどれぐらいのスパンで確認しているでしょうか?

実際、多くの経営者は、会計との距離が遠く離れてしまっています。
会計事務所に記帳を丸投げして試算表の作成を依頼しているものの、肝心なその試算表が届くのは3カ月後、4カ月後というのが現実なのではないでしょうか。
残念ながら、それではまったく「会計の力」を活かし切れていません。
日々の業務のなかでは、会計なんて存在していないのと同じです

会計事務所が持ってきた試算表を眺めて、自社の売上だけは把握しているかもしれません。
でも、3カ月前、4カ月前の売上だけを把握していても、それが直接利益につながることはありません。

たとえば、売上の数字ばかり追いかけて、売上が増えた、減ったと一喜一憂したところで、僕が「利益はどうなっていますか?」と聞くと、「あれ? 減っているなあ」と怪訝そうな顔をする。
「では、いまこの瞬間の会社のお金の流れを把握していますか?」と尋ねると、「いや、全然わかりません」という回答がある。
このようなケースは、決して珍しくありません。

多くの経営者にとってそれだけ会計との距離が遠いのです。
そこで、SHIPの場合、その「会計との距離」を縮めるインフラを提案します。
たとえば、bixidを導入すれば、自宅でノートパソコンからログインしたり、スマホを開いてポチっとしたりすればすぐに会計とつながることができます。
時間と場所を選ばず、その時点の粗利を把握することができますし、ちゃんと取り組もうと思えば、少くとも日々の細かい利益の動きまで追いかけられます。
現在、会計との距離が遠いのであれば、距離を縮めるための日常を用意すればいい。
これが、いわゆる「会計の習慣化」になります。

会計との距離が近づくことで、いち早く現状を把握し、近い未来の予測精度を上げていくことが可能となります。
いくら最新の機能を搭載した画期的な会計システムが登場したと言っても、未来のことなんて本当に予測できるのだろうか。
そう感じるかもしれません。

では、たとえば天気予報を例に考えてみてください。
未来の天気を予想するのに必要なのは、気温、湿度、気圧、風向き、波の高さといった詳細なデータです。
これらをもとに、気象予報士という国家資格を持つ専門家が予想している、つまり科学的なデータに基づいて未来を予測しているわけです。

実は経営の世界でも、天気予報のように未来を予測することができます。
売上や経費といった一つひとつのデータが、未来を予測する手がかりになるのです。

この事実を踏まえて、もし私たちがテレビやラジオ、スマホのアプリなどで気軽に情報が得られる天気予報のように、会計データに基づいて予測された未来の数字を手軽に入手することができたら……そんな世界観です。

インフラを整えるための仕組みはどんどん進化しています。
会計を習慣化する目的は、経営者が効率的かつ合理的な経営判断を下すためです。
日々の管理会計を習慣化して社内外の人とリアルタイムで数字を共有し、管理会計の基本的なスキルを身につけていくことで、必ず会計を武器にすることができます。

まずは、会計との距離を近づけていく意識を持っていただきたい。
それにより、数字への苦手意識はきっと減っていきます。
会計を武器にすることで、多くの企業はもっと利益を出すことが可能となるはずです。

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