現代の中小企業が抱える課題と解決策2024.7.11 株式会社クリエイティブアローズ 古川 智一

こんにちは。クリエイティブアローズの古川です。これまで、私の役割から見た組織形成の課題について書かせていただきました。日々、会社のビジョンと社員の現実に挟まれながら、組織形成のために努力している中で、今回は、社員の中でも特に管理職(マネージャー)の現状について感じていること、そしてそこから見える課題についてお話ししたいと思います。

 

現代の中小企業において、管理職の役割はかつてないほど複雑で困難になっているのだと感じます。社員を理解し、組織全体を前進させるためには、いくつかの重要な課題を認識し、対策を講じる必要があります。
 
1. 管理職の弱体化
まず第一に、管理職自体の弱体化が挙げられます。これは、時代の変化と共に、管理職に求められるスキルセットや責任が増加していることに起因します。
 
2. 働き方の変化と育成難易度の増加
昔の管理職と違い、現代の管理職は多様な働き方やハラスメント問題に対処しなければなりません。これにより、部下の育成が一層難しくなっています。例えば、リモートワークの普及に伴い、対面での指導が減り、コミュニケーションの質が低下することがあります。これにより、部下の成長を適切に支援することが難しくなっています。
 
3. ジャッジメントの欠如
最近では、ジャッジできない管理職が増えているように感じます。意思決定ができない管理職は、部下を迷わせ、組織全体が停滞する原因となります。例えば、部下からの報告に対して明確な指示を出せない、リスクを恐れて決断を先延ばしにするなどのケースが見受けられます。これでは、部下は何をすべきか分からず、結果的に生産性が低下します。
 
4. 管理職の教育不足
「管理職だから何とかなる」という考え方はもはや通用しません。管理職になるための十分な教育や研修が提供されていないため、多くの管理職が必要なスキルを持たずに現場に立たされています。例えば、コンプライアンスやメンタルヘルスケアに関する知識が不足していると、部下とのトラブルが発生しやすくなります。

 

これらの課題に対処するためには、管理職自身のメンタルヘルスケアや、組織全体での支援体制が必要です。
 
<ストレス管理の強化>
管理職自身がストレスを適切に管理するスキルを身につけることは非常に重要です。ストレスをうまくコントロールできるようになることで、部下への対応もより良いものとなります。例えば、定期的な休暇を取ることや、趣味の時間を確保することが効果的です。
 
<組織の支援体制の充実>
企業が管理職を支えるためのメンタルヘルスケアやカウンセリングサービスを提供することも重要です。これは、管理職が自分自身の問題を解決する手助けとなり、結果的に部下へのサポートも向上します。
 
<ワークライフバランスの推進>
管理職がプライベートの時間を持つことができるよう、業務の見直しや柔軟な働き方を導入することも必要です。これは、管理職がリフレッシュし、仕事に対するモチベーションを維持するための重要な要素です。

 

「弊社代表もよく言うように、仕事だけしていてはつまらない人間になります。面白い企画やクリエイティブな発想を生むためには、自分自身が面白い人間になることが必要です。そのためには『思い切り遊ぶ』ことや、『普段とは違う環境に身を置く』ことが特に重要です。部下やチームメンバーを持つ管理職こそ、このような体験を積極的に取り入れるべきです。」

世の中の企業の中で、管理職やその上のポジションを目指す向上心の高い組織を作るために「罰ゲーム化」している話を聞くのは非常に残念です。社内での切磋琢磨が社外へ出た時の強みになると考えています。やはり、現在の管理職の方々自身がやりがいを感じ、ワクワクしている状態を作りたいと思います。

管理職としての役割は非常に重要であり、その責任は大きいです。しかし、それと同時に、管理職自身が成長し続けることが求められます。自己研鑽を怠らず、新しい知識やスキルを積極的に取り入れることで、より良いリーダーシップを発揮することができるのです。

私たちが直面する課題は決して簡単なものではありませんが、適切な対策を講じることで、健全な職場環境を築き上げることが可能です。中小企業の経営層や管理職の皆さんも、ぜひこのブログを参考にして、自身のマネジメントスタイルを見直してみてください。共に、より良い組織を作り上げていきましょう。

 

私含め数多くの企業さまの管理職の責務を頂いている方々の役割は企業の成長に欠かせない重要なポジションです。私たちは常に成長マインドセットを持ち続け、部下の成長をサポートしながら、自らも成長し続ける必要があります。私自身に言い聞かせるような内容となり大変恐縮ではございますが、日々良い組織を築いていきたいと考えております。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 

株式会社クリエイティブアローズ
取締役 古川 智一

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