潮流2024.7.24 株式会社クリエイティブアローズ 乳井 俊文
皆さん、こんにちは。SHIPアソシエイトパートナー、株式会社クリエイティブアローズの乳井です。今回は、カンヌライオンズ2024年の傾向について、特に中小企業経営者とマーケティング担当者の皆様に向けてお伝えしたいと思います。世界の流れを知ることは発展と成長の源泉だと考えるからです。
カンヌライオンズとは？
カンヌライオンズは、国際的な広告・クリエイティブ業界の最高峰とされるイベントです。毎年、世界中から優れた広告作品やクリエイティブなアイデアが競われ、その革新性やインパクトが評価されます。2024年のカンヌライオンズでは、どのような傾向が見られるのでしょうか。
カンヌライオンズ2024年の主なトレンド
｜デジタルトランスフォーメーションの加速｜
カンヌライオンズ2024年では、デジタル技術の進化が広告業界に与える影響が大きく取り上げられています。特に生成AI（Generative AI）の活用が注目されており、これまでにないクリエイティブなアウトプットが多数登場しています。
｜データ駆動のマーケティング｜
中小企業でも、データを活用したターゲティングやパーソナライズドなマーケティングが一般的になっています。生成AIを用いたコンテンツ制作は、より効果的な顧客エンゲージメントを実現する手段として高く評価されています。
｜社会的責任の重視｜
消費者は企業に対してますます高い期待を持つようになっており、企業が持つ社会的責任についての姿勢が重視されています。これが広告やブランディングにも影響を与え、エシカルなメッセージが注目を集めています。
中小企業への影響と活用方法
カンヌライオンズで見られるトレンドは、特に中小企業にとっても重要な示唆を与えています。以下に、それぞれのトレンドが中小企業にどのように役立つかについて掘り下げてみましょう。
｜1. 生成AIの活用によるクリエイティブなコンテンツ制作｜
生成AIは、予算やリソースが限られている中小企業にとって、新しいコンテンツを迅速かつ効率的に生み出すための強力なツールです。例えば、自社のブランドストーリーを基にした文章や、魅力的なビジュアルコンテンツを自動生成することが可能です。これにより、企業のアイデンティティを強化し、顧客との接点を深めることができます。
｜2. データ駆動マーケティングの実践｜
データ駆動のアプローチは、中小企業が限られた予算でより効果的な広告キャンペーンを展開するための鍵です。生成AIを活用することで、顧客の行動パターンや嗜好を分析し、個別に最適化されたコンテンツを提供することが可能になります。これにより、顧客エンゲージメントの向上や売上の増加につながる可能性が高まります。
｜3. エシカルなブランディングの推進｜
消費者が企業に求める社会的責任に対応するためにも、生成AIは有効なツールとなり得ます。企業が持つ価値観やCSR活動を反映したコンテンツを生み出すことで、消費者との信頼関係を築き、長期的なブランド価値の向上に寄与します。
あらためて考えたいこと
カンヌライオンズ2024年の傾向と潮流からの活用アイデアをお伝えしてきました。とは言え、企業は事業成長のためにマーケティングやクリエイティブに投資する訳です。2023年と少し流れが変わった点もお伝えしたいと思います。
｜2023年まで｜
・パーパスを掲げたとしても、中途半端な実践→パーパスウォッシュと叩かれる→企業のパーパス疲れ
・パーパスだけではなくユーモアを見直す動き
・「売り」に直結する施策も目立ち始める
・ほどよく世の中に良さそうで、ほんわかハッピーな中道施策
｜2024年｜
①振り切り型｜パーパス と ユーモアの２極化
②第３極としての「ブランドの再定義」：ブランドの歴史や文化アセットを現代的な物語に
③2023年ほどAIの活用は多くない
結論
カンヌライオンズ2024年は、生成AIやデジタル技術の進化が広告業界に与える影響が深く掘り下げられています。これらのトレンドを理解し、中小企業としてどのように活用するかが、競争力を維持し成長するための鍵となります。生成AIの力を借りて、新たな創造と革新を目指しましょう。一方で「ユーモア」や「ブランドの再定義」も当然ながら潮流の中に存在します。昨今はAIやテクノロジーが先行しがちですが、あらためて自分たちに合った、自分達だから出来る、自分達らしい取り組みも検討すべきでしょう。弊社も多くの中小企業から大企業までブランディングやPRを担当していますが、各社言う事は大体同じです。
「リクルート市場で勝ちたい」
若い労働人口が減少するなかで、最近では倒産件数も上昇傾向です。企業の成長は人が担います。若い世代は可能性を生み出します。私が感じる最重要テーマです。
今後もクリエイティブアローズは、最新の技術を取り入れ、中小企業の皆様のビジネス成功をサポートしてまいります。引き続き、私たちと共に未来の広告・マーケティングの可能性を探っていきましょう。
株式会社クリエイティブアローズ
代表取締役 乳井 俊文
