想定力2025.3.19 税理士法人SHIP 鈴木 克欣

皆さん、こんにちは。
税理士法人SHIP代表の鈴木です。

たとえば・・、自宅から最寄りの駅へ歩いてるとします。
これから起こるであろう未来を予測しながら歩いてますか?

たとえば・・、今日、重要な新規顧客への提案が予定されてるとします。
その時に、どんな会話がされるだろうか予測してから臨みますか?

そこまで、予測はしないでしょ?
・・たしかに、そこまで予測はしないかもしれませんね。
しかし、少なからず、経営者の多くはそんな予測が癖になっているのではないでしょうか?

僕自身も、常にこれから起こるであろう未来を無意識に予測しています。
完全に、習慣になっています。

もちろん、その通りに全てが進むはずもありません。
でも、予測をしてさまざまな未来を想定内にしているか、そうでないかの違いは大きいのではないでしょうか?

なぜ、そんな習慣が身についているのか?

あらゆることを「想定内」の範囲にしておきたいと考えているからです。
一番困った状況は、「想定外の事象が起きた時に準備ができていない」状況だと言えるからです。

常にビジネスを良い方向に進めたいと考えています。
しかし、そんなに上手く行くことばかりではなく、山あり谷ありです。
だからこそ、あらゆるシーンを想定しておかなければならない。

・米や食料品の価格はこの先も下がらないかもしれない
・物価は上昇を続け、日本人の所得はまだまだ上がらない
・アメリカの関税の影響を受けて日本の景気はさらに悪化する
・スタッフが何らかの理由で退職するかもしれない
・顧客からの紹介が増え、想像以上に新規の問合せが増える
・現場のモチベーションが上がり、昨年よりもリピーター客が増加するかもしれない

・・・などなど、これから起こるであろう出来事は様々です。
上昇気流も下降気流も含めて、予測する。
それが、経営者の癖だと思います。

そして、そんな習慣を身につけた経営者は、予測スキルが向上していきます。
僕は、毎月、日本全国、様々な業種や規模の企業に対して、月次決算を実施しています。
bixidをプラットフォームにして、現状をチェックし未来を経営計画で予測します。
様々な経営者に対して、「どんな未来を予測しているのか?」をヒアリングします。

毎月、ヒアリングし未来を予測する。
そうすると、面白いことが起きます。
おおよそ、予測した通りに未来が進んでいく、ということです。

なぜ、そんな事が起きるのか?

未来を予測するスキル、つまり「想定力」が向上し、視界が広がるからです。
自分に都合の良いポジティブな予測や、リスクヘッジで固めるネガティブな予測に偏ることなく幅広い視野におけるあらゆる未来を想定する。
そして、その視界に入ってきた出来事への準備をしておく事で、リアルタイムで軌道修正が行われ、未来は予測した通りに進んでいくのではないでしょうか?

長年、赤字経営を続けてきた企業が黒字に転換し、その後も大きな利益を実現している場合・・いったい何が変わったのでしょうか?
選択」です。
過去において実施してきた「選択」を改めた結果、企業の業績は改善したのだと思います。

では、どうすれば正しい選択を実現できるのか?

自分のなかにある「思い」を達成するため、幅広い視野を持ち、想定されるあらゆる事象への準備を怠らない。
その準備の積み重ねが「正しい選択」につながるはずです。

その正しい選択という「勝ち星」を増やしていくことで、予測した通りの未来を手に入れることができるのではないでしょうか?

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