こんにちは!小川です。
毎年この時期になると、金融庁から今後1年間の金融行政方針が示されます。
今回のタイトルは「利用者を中心にとした新時代の金融サービス~金融行政のこれまでの実践と今後の方針~」。
この内容にそって金融機関への指導が行われるので、どのような内容なのか金融機関は戦々恐々です。
その中で目を引いたのが以下の記述です。ちょっと長いですが抜粋します。

【地域金融機関の対応と課題】
・地域金融機関は、安定した収益と将来にわたる健全性を確保し、金融仲介機能を十分に発揮することによって、地域企業の生産性向上や地域経済の発展に貢献することが求められる。
・そのため、地域金融機関の経営者は確固たる経営理念を確立し、その実現に向けた経営戦略の策定とその着実な実行、PDCAの実践を図ることが重要

《持続可能なビジネスモデルの構築に向けた地域金融機関の経営の在り方》
Plan 経営理念と整合的な経営戦略・計画の策定
Do [経営陣]経営理念の浸透 
   [本部]コスト・リターンのバランスの確保、本部と営業店の連携強化 
   [営業店]顧客本位の営業 経営戦略の実践
Check 社外役員も交えた評価・進捗管理と、理念と実践の整合性チェック
    ポートフォリオ全体の分析やビジネスライン毎の経営分析
    ベンチマーク(自己点検・評価)、企業アンケート調査(顧客評価
    経営戦略の実践を阻害する要因の特定
Action 改善策の策定・実行

あれ?どこかで聞いたことあるような話ですね!?
そう、私どもが中小企業の皆様に向けて提供している、経営計画策定とMAS監査支援と内容的にはほぼ同じです。ざっくりいうと、これからは金融庁が金融機関にMAS監査します、といっているようなものです。
今まで金融機関は業績の悪化した融資取引先に対して、経営改善計画の策定を求め、その実行状況についてモニタリング(≒MAS監査)してきましたが、これからは金融機関自身が経営計画に基づいたモニタリングをされちゃいます、ということです。他者に求めるならまず自分が実践していないといけないので、経営計画策定とPDCAサイクル実践は当たり前の話なのですが、それをわざわざ金融行政方針に示されてしまうというところが、地域金融機関経営の現状を表しています。

金融庁がわざわざ金融機関向けに発信していることから考えても、経営計画策定とPDCAサイクルの実践はそれほどまでにどのような企業にとっても、基本的かつ重要なことであるといえます。裏を返せばそれができていない企業から順番に衰退し淘汰されていくということです。

金融機関にも経営計画・PDCAがパブリックに求められてしまう時代です。今後時代の変化はますます激しくなっていくことは想像に難くないでしょう。そんな荒波を乗り越えていくためにも、経営者の皆さん!経営計画策定とPDCAサイクルの着実な実践を、継続的に行いましょう!!