こんにちは、小川です。
先日の日本経済新聞に(またネタ元が日本経済新聞・・・)、「地銀波乱 人材枯渇の危機」という記事が載っていました。地銀に新卒者が集まらず採用難に陥っているという内容です。その中で興味深かったのが、新卒者に対する「最も敬遠したい業界アンケート」の結果です。
「メガバンク、信託銀行」⇒文系1位、理系2位
「地方銀行、信用金庫」 ⇒文系3位、理系5位
と金融機関が堂々の上位ランクされておりました。私が就職活動していた20数年前(超氷河期と言われていました)は金融機関と言えば、人気業種の常に上位だったのですが・・・。隔世の感があります。
なぜ、新卒者にそこまで敬遠される業種になったのでしょう?その答えは「捨てられる銀行」シリーズを読めば概ね理解できます。最近も「捨てられる銀行3 未来の金融」が発刊され早速読みました。「計測できない世界」をテーマにこれからの金融機関の在り方だけではなく、企業の在り方が示されていると思います。詳しくは「捨て銀」を読んでみてください。あ、「捨て銀」のまわしものではないですよ、単なるファンです。

「捨て銀3」の言いたいことを自分なりに解釈すると、「行動の結果である数字ばかり追いかけていないで、行動(プロセス)そのものを大事にしようよ」「数字をどうするかでなく、行動をどうするかと考えようよ」「数字で判断するのではなく、行動で判断しようよ」ということではないかと理解しています。広島の菊池選手やソフトバンクの甲斐選手を例にしたあたりが野球好きな自分には刺さりました。彼らは守備率や盗塁阻止率といった「計測できるもの」で評価されているのではなく、華麗な守備や強肩といったプレーそのもの=「計測できない価値」に人々は魅了され、彼らは共感を得ている、と。

その「捨て銀3」に気になる文章が。
『税理士・会計士は「計測できる世界」の住人に見えて、実はそうではない。中小企業の最も近くで経営の苦悩に向き合っているからだ。志ある税理士・会計士は、数字の背後に人の心模様を読む重要性を知っているし、「計測できない世界」の大切さを身に染みて感じている。』
『中小企業を活性化させる最大の処方箋は、会計や簿記への習熟ではない。事業者自身が真っ当な経営に取り組もうと心から変わり、銀行や税理士に向き合う本気と覚悟に他ならない。』
『何%、何ポイントでは示すことのできない「計測できない世界」の心のスイッチが入らないことには何をやってもうまくいかない。「計測できる世界」より遥かに「計測できない世界」が重大問題なのだ』

自分は、会計業界への投げかけであると同時に、会計業界や中小企業に対する外部の期待の表れと受け止めています。この期待に少しでも応えていきたいものです。

中小企業の支援者の立場にある自分は「計測できない世界」の重要性について大いに「共感」したのでした(実は「共感」も捨て銀のテーマのひとつ)。