経営計画は企業にとって本当に必要なのか?
約15年間、経営計画を中心とした経営アドバイスを行ってきた私が、
これからの時代を考えたとき、今までとは違う考え方を持つようになってきた。

経営計画、事業計画。
金融機関から融資を受ける際に提出してくださいと言われるため
融資のための経営計画というイメージが強い。

私は、15年ほど前から、「自社の経営のために経営計画が必要です」と伝え続けてきた。
SHIPが黒字化支援を続けてきて、黒字化の真ん中には常に経営計画があった。

ただ、これからはどうだろうか?

答えは出ている。
これまでの経営計画はもう必要ない。
必要なのは、”これからの経営計画”だ。

そもそも経営計画を作るハードルが高いがために、専門化のサポートが必要であった。
1~2日と時間をかけて、専門家が作成するためにお金もかかった。
時間をかけて作ることはいい。経営計画を作成する目的は、課題を改善して企業を前に進めるためである。しかし、計画を作成することが目的となってしまう傾向にあるため、作成した時点が終了となる。
作ってからが重要なのに・・・。

さらに、そこに時間をかけて作成するため、重たくなってしまうという弱点がある。
そう。ブラッシュアップ、計画の見直しのハードルが上がってしまうという事だ。
今の時代、1年間、同じ経営計画で経営を進めていくには無理がある。
12カ月、365日の間に、様々なことが中小企業を襲う。新型コロナウィルスのような数カ月前には考えられなかった外的要因や、数人のスタッフがボイコット的に集団離脱する内的要因。2,3カ月前には考えていなかったことが、普通に当たり前に起こる時代。
それが、自分にも自社にも起こる可能性を含んでいる。

そんなとき、やはり一番求められるのはスピードだ。
進む先に嵐が来ているとわかれば、方向転換しなければならない。
どこに進むべきか、ゆっくりと考えている時間はない。

つまり、時間をかけて作成することが価値ではなく、瞬時に修正できるスピードに価値がある。
経営計画が必要なくなる訳ではない。むしろ逆で、こんな時代だからこそ経営計画の必要性は高くなっている。近い未来への計画を作成し、様々な要因を”想定内”とする。このマインドがいまの中小企業には必要なのである。
”これからの経営計画”とは、作成した計画をどれだけ早くブラッシュアップできるかに重きを置く。
つまり、自分で作成し自分で修正をかける経営計画だ。
会計のプロのサポートはあるが、基本的には作成は経営者自らが行う。

そして、いま、ITでそれが実現できる時代となっている。
1~2日をかけて作成していた経営計画が1~2時間で作成でき、毎月の試算表により、その計画の中身がある程度自動的に修正される。そんなことができる時代になった。ITのチカラはすごい。

まさに我々の考える『経営計画の大衆化』。
もう肩に力を入れながら経営計画を作成する必要はない。