こんにちは、小川です。寒さが厳しさを増してきていますね。若いときはこの時期の寒さを「いい寒さだなあ」と感じワクワクしていました、毎週のようにスキーへ行っていた時期がありましたので。今はもうその気持ちはないです・・・。

さて、この時期会計業界は繁忙期真っ只中となっております。11月~3月まで「年末調整」→「償却資産申告」→「確定申告」と業務が集中するので、常に気忙しい時期となります。
前職の金融機関在籍時もそうでした。12月~1月にかけて「自己査定」という作業がありました。ざっくり言うと融資先の債務者区分判定(正常先、とか、要注意先とか)をする作業です。特に1月にその作業が集中していました。なぜかというと、判定の基準日のひとつが「12/31」となっているからなのです。なので、12/31時点のデータが出力された1月に入ってからみんなで力を合わせて作業して期日までになんとか終わらせる、といった感じでした・・・、昔は。
今は違います。これもざっくり言うとですが、貸出先の決算が出たタイミングにあわせて個々に自己査定をやってしまう、随時査定という手法になっております。それでも1月に作業は残るのですが、自己査定が始まった当初と比べて1月の作業量はかなり減少しました(感覚的には半分以下)。
要は一時期に作業が集中すると効率が悪くリスクも高いので、できるときにできることをやってしまおう、という至極真っ当な考え方です。季節作業をできるだけ通年化するというイメージです。で、実際に通常業務時にその随時査定の作業がオンされたわけですが、通常業務時が大変になったかというとそうでもない。ルーティン化され毎月やらなければならない仕事のひとつとして吸収されました。これが平準化ということだと自分は思います。
ところで、製造業における工程管理の基本的な考え方に一つに「山崩し」があります(詳しく知りたい方は、ググってみてください)。またまたざっくり言うと、業務が集中するとき(業務量を棒グラフにしたら棒が突出して長いとき)の作業を比較的業務の余力があるときに行うことができないか(棒グラフで考えると突出した棒の部分をとって、低い棒の上に乗せるイメージ)、ということです。業務を平準化するためにはこの山崩しの考え方が基本の一つです。この考え方に基づいて前述の自己査定は随時査定に変わった、と思います。まとめてやった方が早いし効率的、という考え方は、実はただただ業務量を増やしているだけ、ということもあり得ます。
翻って会計業界においても同様です。年末調整をとってみても、全ての作業を12月~1月に行うものではありません。山崩しの考え方に基づいて前倒しでできるものはかなりあります。どちらかというと前倒しでやっておける業務の方が多くかつ重要です。そのように作業スケジュールを変えることで業務の平準化が図られる可能性が充分あります。今回本格的に年末調整業務に関わってみて、「昔の自己査定」に似ているな、と思いました。平準化が図られる要素はかなりあります。

世の中では、生産性を上げる⇒業務を効率化する⇒IT化する、といった流れになっていますが、何もIT化以外に生産性を上げる道はないわけではありません。IT化は有効手段の一つですが、IT化に頼らなくてもできることはあります。それが仕事の山を崩す。仕事をするタイミングを変えてみるだけで仕事が平準化され業務が効率化し、生産性が上がる可能性はかなり高いです。

みなさん、業務スケジュールを見直して、山を崩して、業務効率化にチャレンジし続けましょう!