決算書の提出を拒否した場合どうなる?(その2)

 

私見ではありますが、決算書は「企業活動一年の通知表」であると考えています。成績を疎明する客観的な資料が決算書なんですね。

例えば受験をする時、周りから「この子は頭の良い子だから○○学校に行かせたい」などと言われても、学業の成績を示す通知表がなければ判断のしようがなく「入学を拒まざるをえない」ということなんです。

金融機関が守るべきものは預金者であって融資先ではありません。金融機関にとってリスクは極力避けなければならないものである訳です。

ですから金融機関には隠すのではなく決算書をきちんと開示し、担当者にはただ決算書を渡すだけでなく、黒字赤字の原因、今後の展望、赤字の場合は事業改善計画をしっかり説明してあげた方が良いのです。金融機関も単年度赤字決算だからといって、いきなり回収に走ることはありませんし、画一的に査定区分を判定することはありません。「機械的に査定区分を決めてはいけない」と金融庁が各金融機関に示している、査定区分を決定する上での教科書「金融検査マニュアル」にもちゃんと記入されています。

業績が良くなかった場合の原因を経営者が理解しており、改善のためビジョンをきちんともっているかが査定区分を上位にとどめる重要なキーとなるのです。taiken_ph01