こんにちは!
最近は日経新聞を見ていると、毎日のようにAIを使った新ビジネスモデルの記事が載っていますね。
金融業界でも同様で、AIによる融資判断を行う、なんて記事をよく見かけます。
そうなると、金融機関の融資担当者は将来要らなくなるのではないかと考えてしまいます。

でも、私はそうは思いません。特に事業者向け融資に関してはそう言えます。
それはなぜか。意外に思うかもしれませんが、金融機関は数字や事業内容だけで融資の判断を行っているわけではないからです。
融資判断でまず求められるのは、財務内容、そして格付結果。いわゆる定量評価というやつです。今はこれに加えてビジネスモデル事業性をしっかり評価することが求められています。いわゆる定性評価というやつです。
以前に金融機関は定量評価と定性評価の割合が9:1ぐらいで定量評価重視だったのですが、現在は金融庁の指導もあり、その割合が崩れつつあります。ただ、現場が戸惑っているのでなかなか浸透していませんが。

で、私が金融機関時代には、定量評価と定性評価を合わせて考えても、判断に迷う案件というのがよくありました。そのような場合最終的に何を判断のよりどころにしていたのか。
それは「経営者の資質」です。もっというと、返済をするということに関して、その社長が信頼に値する人物なのか、ということです。
人を見て貸す貸さないの最終判断をしているのですね。常日頃から社長と対話ができていて信頼関係が構築されている企業はこの点の判断がつきやすかったですし、そうでなければ、判断が難しくなったりしたものです。
対話を通した信頼関係の上に融資判断が成り立っているとも言えます。
よく金融機関は、晴れの日に傘を貸したがり、雨の日に傘を引っ込める、なんて言われてますが、全部が全部そうではありません。
信頼関係が構築されていてこの社長なら大丈夫と思える企業には、雨の日にも傘を差しだします。

なので、私は事業者向け融資において融資担当者が要らなくなるとは思いません。世の中のビジネスは人対人、対話の上に成り立っているのです。
人が人を信頼して初めてビジネスが成立する、と思っています。融資判断も同じです。金融機関は最終的に社長を信頼して融資を出すのです。それがAIにできるとは思えません。
金融機関から円滑に融資を受けたいと考えている社長の皆さん、金融機関との常日頃からの対話を通してお互いの信頼関係を高めあっていますか?