セカンドオピニオンを依頼した理由は何ですか？

今まで、経営については感覚でやっていた所がありました。自分なりにエクセルで数字をまとめていたのですが、入力や仕訳を間違えたりして、それを元に経営することに自信が持てませんでした。そんな状況にも関わらず、売り上げを追求するあまり、キャッシュフローが厳しくなった時期があったのです。その時はキャッシュが厳しいために、新規の営業や取り組みが出来ませんでした。完全に負のスパイラルに陥っており、決算の数字も悪く、金融機関に相談した事がきっかけで始める事となりました。

どのような取り組みをされていますか？

はじめに、bixid（ビサイド）というクラウド型の経営管理システムを導入し、月次決算を開始しました。毎月、金融機関担当と私とで参加しセカンドオピニオンの財務コンサルティングを受けています。今まで感覚で行ってきた経営を興味を持って会得していくきっかけとなり、意識も変わりました。毎日のように数字を確認し、しっかりとした経営計画も策定する事が出来たおかげで、道に迷わずに経営状態を確認し実行できるようになりました。そうなると不思議な事に沢山の事業アイデアが生まれてくるようになりました。

どのような変化がありましたか？

まずは、キャッシュフローが劇的に改善しました。毎年実行していた借入の必要が無くなったのには驚きました。その影響もあり、以前は控えていた新規の営業活動も自信を持って行えるようになりました。スタッフにも変化がありました。例えば、スタッフには良くキャッシュフローの話しをして、意識を持ってもらうようにしています。そうしていたら、スタッフ自ら設備の見直しをして経費を抑える工夫をしだしたんです。私がしっかりしたコスト意識を持つことで、全員が「無駄をしない」意識を持つようになったのです。

今後のビジョンを教えてください。

生活様式が変わっていく中で、しばらくは思い通りに営業活動も出来ない事が予想されます。どちらかといえば守りの経営主体になります。ですが、今ではしっかりと経営状況を把握出来ていますので、守りやすくなっていると感じています。必要なところにはしっかりと投資をし、従来のマーケティングの調査やカフェ事業だけでは無く、自社でデザインした雑貨の販売やキャラクタービジネスなど、クリエイティブな展開も視野に入れた、新しい成長戦略を描いています。

ルネネットワーク株式会社
愛知県豊橋市向山町川北5-3
http://www.lunet.co.jp/

業務形態：法人
業種：サービス業
事業概要：マーケティングリサーチ業（豊橋本社、名古屋支店、東京支店）の他、カフェ「コップコピン」、雑貨店「カシュカシュ」を展開。キャッシュフローを意識した経営に全社で取り組んでいる。
設立：1991年6月1日
社員数：95名（うちアルバイト70名）
インタビュー協力：代表取締役 中山正貴 様